数学B・数列

数列の公式・用語まとめ

数列では、項の並び方を一般項・和・漸化式で表します。まず等差か等比かを確認し、差や比が一定でなければ階差や漸化式の形に注目します。

FORMULAS

数列の重要公式

公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。

等差数列の一般項

\(a_n=a_1+(n-1)d\)
いつ使う?
初項 \(a_1\)、公差 \(d\) の等差数列の第 \(n\) 項を求めます。
短い例
\(3,7,11,\ldots\) なら \(a_n=3+4(n-1)=4n-1\)
注意
初項から第 \(n\) 項までは、公差を \(n-1\) 回加えます。

等差数列の和

\(S_n=\dfrac n2\{2a_1+(n-1)d\}=\dfrac n2(a_1+a_n)\)
いつ使う?
等差数列の初項から第 \(n\) 項までの和を求めます。
短い例
\(1+2+\cdots+10=\dfrac{10}{2}(1+10)=55\)
注意
最後の項が分かっているなら、初項と末項を使う形が便利です。

等比数列の一般項

\(a_n=a_1r^{n-1}\)
いつ使う?
初項 \(a_1\)、公比 \(r\) の等比数列の第 \(n\) 項を求めます。
短い例
\(2,6,18,\ldots\) なら \(a_n=2\cdot3^{n-1}\)
注意
初項から第 \(n\) 項までは、公比を \(n-1\) 回掛けます。

等比数列の和

\(S_n=\dfrac{a_1(1-r^n)}{1-r}\quad(r\ne1)\)
いつ使う?
等比数列の初項から第 \(n\) 項までの和を求めます。
短い例
\(1+2+4+8=\dfrac{1-2^4}{1-2}=15\)
注意
\(r=1\) のときはすべて同じ項なので \(S_n=na_1\) です。

シグマの基本公式

\(\sum_{k=1}^n k=\dfrac{n(n+1)}2\), \(\sum_{k=1}^n k^2=\dfrac{n(n+1)(2n+1)}6\), \(\sum_{k=1}^n k^3=\left\{\dfrac{n(n+1)}2\right\}^2\)
いつ使う?
自然数の累乗を含む数列の和をまとめて計算します。
短い例
\(1^2+2^2+3^2=\dfrac{3\cdot4\cdot7}{6}=14\)
注意
和の範囲と、代入する上端 \(n\) を確認します。

階差数列

\(b_n=a_{n+1}-a_n\) なら \(a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}b_k\quad(n\geq2)\)
いつ使う?
隣り合う項の差に規則性がある数列の一般項を求めます。
短い例
階差が \(b_k=2k\) なら \(a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}2k\)
注意
第 \(n\) 項までに足す階差は、第 \(n-1\) 項までです。

漸化式から和を取る形

\(a_{n+1}-a_n=f(n)\Rightarrow a_n=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}f(k)\)
いつ使う?
前の項との差が与えられた漸化式から一般項を求めます。
短い例
\(a_{n+1}=a_n+3\) なら等差数列で \(a_n=a_1+3(n-1)\)
注意
両辺を順に足すと、中間の項が打ち消し合います。

数学的帰納法

① \(n=1\) で成立 ② \(n=k\) で成立すると仮定して \(n=k+1\) でも成立を示す
いつ使う?
自然数 \(n\) に関する命題がすべての \(n\) で成り立つことを証明します。
短い例
\(1+2+\cdots+n=\dfrac{n(n+1)}2\) の証明
注意
最初の成立確認と、次へつなぐ証明の両方が必要です。

GLOSSARY

数列の重要用語

一般項
第 \(n\) 項 \(a_n\) を \(n\) の式で表したもの。
公差
等差数列で、隣り合う項の差として一定になる値。
公比
等比数列で、前の項に掛けて次の項を得る一定の値。
漸化式
数列の各項を、その前後の項との関係で表した式。
階差数列
元の数列の隣り合う2項の差を順に並べた数列。

CHECK

よくある間違い

  • 一般項で \(n\) 回差を加えたり比を掛けたりする。正しくは \(n-1\) 回。
  • 等比数列の和で、分子と分母の符号を別々の向きにする。
  • 階差から第 \(n\) 項を求めるとき、\(b_n\) まで足す。正しくは \(b_{n-1}\) まで。