数学Ⅱ・微分法・積分法
微分法・積分法の公式・用語まとめ
微分は変化の速さや接線の傾きを、積分は変化の蓄積や面積を表します。数学Ⅱでは主に多項式関数を扱い、導関数の符号からグラフの増減を読み取ります。
FORMULAS
微分法・積分法の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
微分係数
\(f'(a)=\lim_{h\to0}\dfrac{f(a+h)-f(a)}{h}\)
- いつ使う?
- 関数の \(x=a\) における瞬間の変化率と、接線の傾きを求めます。
- 短い例
- \(f(x)=x^2\) なら \(f'(a)=2a\)
- 注意
- 平均変化率の区間を限りなく小さくした極限です。
多項式の微分
\((x^n)'=nx^{n-1}\), \((af+bg)'=af'+bg'\)
- いつ使う?
- 多項式関数の導関数を計算します。
- 短い例
- \((3x^3-2x+1)'=9x^2-2\)
- 注意
- 定数項の微分は0です。
接線の方程式
\(y-f(a)=f'(a)(x-a)\)
- いつ使う?
- 曲線 \(y=f(x)\) 上の点 \((a,f(a))\) における接線を求めます。
- 短い例
- \(y=x^2\) の \(x=1\) での接線は \(y-1=2(x-1)\)
- 注意
- 接点の座標と、その点での微分係数の両方を求めます。
増減と極値
\(f'(x)>0\) なら増加、\(f'(x)<0\) なら減少
- いつ使う?
- 導関数の符号を調べて増減表を作り、極大値・極小値を求めます。
- 短い例
- \(f'(x)\) が正から負へ変わる点で極大
- 注意
- \(f'(x)=0\) だけでは極値とは限らず、前後の符号変化を確認します。
不定積分
\(\int x^n\,dx=\dfrac{x^{n+1}}{n+1}+C\quad(n\ne-1)\)
- いつ使う?
- 微分すると元の関数になる関数を求めます。
- 短い例
- \(\int(3x^2+2)\,dx=x^3+2x+C\)
- 注意
- 不定積分では積分定数 \(C\) を付けます。
定積分と微分
\(\int_a^b f(x)\,dx=F(b)-F(a)\quad(F'=f)\)
- いつ使う?
- 区間における関数の符号付き面積や、変化量を求めます。
- 短い例
- \(\int_0^2x\,dx=[\frac{x^2}{2}]_0^2=2\)
- 注意
- 上端を代入した値から下端を代入した値を引きます。
曲線とx軸の間の面積
\(S=\int_a^b|f(x)|\,dx\)
- いつ使う?
- 曲線と \(x\) 軸で囲まれた図形の面積を求めます。
- 短い例
- 区間内で \(f(x)<0\) なら \(-\int_a^bf(x)\,dx\) とする
- 注意
- グラフがx軸を横切る点で区間を分け、面積が正になるようにします。
2曲線の間の面積
上側が \(f(x)\)、下側が \(g(x)\) なら \(S=\int_a^b\{f(x)-g(x)\}\,dx\)
- いつ使う?
- 2つの曲線で囲まれた部分の面積を求めます。
- 短い例
- 最初に交点を求め、区間内でどちらが上かを確認します。
- 注意
- 『上-下』の順で積分します。途中で上下が変わるなら区間を分けます。
GLOSSARY
微分法・積分法の重要用語
- 平均変化率
- 区間 \([a,b]\) における \(\dfrac{f(b)-f(a)}{b-a}\)。
- 微分係数
- ある1点における瞬間の変化率。接線の傾きに等しい値。
- 導関数
- 各 \(x\) に微分係数を対応させた関数 \(f'(x)\)。
- 極値
- 関数が増加から減少、または減少から増加へ変わる付近で取る極大値・極小値。
- 原始関数
- 微分すると与えられた関数になる関数。
CHECK
よくある間違い
- \(f'(x)=0\) となる点を、符号変化を調べずすべて極値とする。
- 不定積分で積分定数を付け忘れる。
- 面積を求める定積分が負になったのに、そのまま負の面積として答える。