数学A・数学と人間の活動

数学と人間の活動の公式・用語まとめ

数学と人間の活動では、整数の性質や記数法を、生活・歴史・ゲームなどと結び付けて考えます。大きな数でも、余りや最大公約数に注目すると簡潔に扱えます。

FORMULAS

数学と人間の活動の重要公式

公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。

整数の除法

\(a=bq+r\quad(0\leq r<b)\)
いつ使う?
整数 \(a\) を正の整数 \(b\) で割った商 \(q\) と余り \(r\) を表します。
短い例
\(23=5\cdot4+3\)
注意
余りは0以上で、割る数より小さくなります。

ユークリッドの互除法

\(\gcd(a,b)=\gcd(b,r)\quad(a=bq+r)\)
いつ使う?
大きな2整数の最大公約数を、余りを繰り返し使って求めます。
短い例
\(48=18\cdot2+12,\ 18=12\cdot1+6\) より \(\gcd(48,18)=6\)
注意
余りが0になったときの、最後の0でない余りが最大公約数です。

最大公約数と最小公倍数

\(\gcd(a,b)\cdot\operatorname{lcm}(a,b)=ab\quad(a,b>0)\)
いつ使う?
最大公約数または最小公倍数の一方から、もう一方を求めます。
短い例
\(\gcd(12,18)=6\) なので \(\operatorname{lcm}(12,18)=36\)
注意
2つの正の整数に対して使う公式です。

n進法の位取り

\((a_ka_{k-1}\cdots a_0)_n=a_kn^k+a_{k-1}n^{k-1}+\cdots+a_0\)
いつ使う?
\(n\) 進法で表された数を10進法へ直します。
短い例
\((1011)_2=1\cdot2^3+1\cdot2+1=11\)
注意
使える数字は \(0\) から \(n-1\) までです。

合同式

\(a\equiv b\pmod m\iff m\mid(a-b)\)
いつ使う?
2つの整数を \(m\) で割った余りが等しいことを表し、曜日や周期の計算に使います。
短い例
\(17\equiv2\pmod5\)
注意
合同式では、両辺の加法・減法・乗法ができます。除法は常にできるとは限りません。

一次不定方程式

\(ax+by=c\) が整数解をもつ条件は \(\gcd(a,b)\mid c\)
いつ使う?
個数や金額など、整数に限られる条件を満たす組を求めます。
短い例
\(6x+9y=12\) は \(\gcd(6,9)=3\) が12を割り切るので整数解をもつ
注意
整数解を求めた後、問題に応じて正の整数などの条件を確認します。

ハノイの塔の最小手数

\(n\) 枚の円盤を移す最小手数は \(2^n-1\)
いつ使う?
同じ操作を小さい場合へ分ける、再帰的な考え方の例として使います。
短い例
円盤が4枚なら最小手数は \(2^4-1=15\)
注意
上の \(n-1\) 枚を移す操作を2回、最大の円盤を移す操作を1回行います。

GLOSSARY

数学と人間の活動の重要用語

約数
整数を割り切ることのできる整数。
最大公約数
2つ以上の整数に共通する正の約数のうち、最大のもの。
最小公倍数
2つ以上の整数に共通する正の倍数のうち、最小のもの。
進法
一定の数を基数として位を繰り上げる数の表し方。
互いに素
2つの整数の最大公約数が1であること。

CHECK

よくある間違い

  • 割り算の余りを、割る数以上の値や負の値のままにする。
  • 2進法の各桁を10の累乗で計算する。
  • 合同式の両辺を、条件を確認せず同じ数で割る。