数学A・図形の性質
図形の性質の公式・用語まとめ
図形の性質では、辺の比・角・円の関係を手掛かりにします。図に分かっている長さや等しい角を書き込み、どの定理の形になっているかを見つけます。
FORMULAS
図形の性質の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
角の二等分線の定理
\(AD\) が \(\angle A\) の二等分線なら \(BD:DC=AB:AC\)
- いつ使う?
- 三角形の角の二等分線が、向かい側の辺を分ける比を求めます。
- 短い例
- \(AB:AC=2:3\) なら \(BD:DC=2:3\)
- 注意
- 内角の二等分線と外角の二等分線を区別します。
三角形の重心
重心 \(G\) は各中線を頂点側から \(2:1\) に内分する
- いつ使う?
- 中線上の長さや重心の位置を求めるときに使います。
- 短い例
- 中線 \(AM=9\) なら \(AG=6,GM=3\)
- 注意
- 2:1の『2』が頂点側です。
円周角の定理
同じ弧に対する円周角は等しく、中心角の半分になる
- いつ使う?
- 円周上の角や、4点が同一円周上にあることを判断します。
- 短い例
- 中心角が \(100^\circ\) なら、同じ弧に対する円周角は \(50^\circ\)
- 注意
- どの弧に対する角かを確認します。
円に内接する四角形
向かい合う内角の和は \(180^\circ\)
- いつ使う?
- 円に内接する四角形の未知の角を求めます。逆も成り立ちます。
- 短い例
- \(\angle A=70^\circ\) なら \(\angle C=110^\circ\)
- 注意
- 隣り合う角ではなく、向かい合う角です。
方べきの定理
\(PA\cdot PB=PC\cdot PD\)、接線なら \(PT^2=PA\cdot PB\)
- いつ使う?
- 円と2本の割線、または接線が作る線分の長さを求めます。
- 短い例
- \(PA=2,PB=8,PC=4\) なら \(PD=4\)
- 注意
- 同じ直線上で、点 \(P\) から近い点と遠い点までの長さを掛けます。
チェバの定理
\(\dfrac{BD}{DC}\cdot\dfrac{CE}{EA}\cdot\dfrac{AF}{FB}=1\)
- いつ使う?
- 三角形の3本の線分が1点で交わる条件を、辺の比で判定します。
- 短い例
- 2つの比が分かれば、積が1になるように残りの比を求めます。
- 注意
- 三角形の辺を同じ向きに一周するように比を並べます。
メネラウスの定理
\(\dfrac{BD}{DC}\cdot\dfrac{CE}{EA}\cdot\dfrac{AF}{FB}=1\)(長さの比を用いる形)
- いつ使う?
- 三角形の辺または延長上にある3点が一直線上に並ぶ条件を判定します。
- 短い例
- 2つの辺の比から、延長上にある点が作る比を求めます。
- 注意
- 点が辺の延長上にある場合でも、線分の長さは正として扱う形です。
GLOSSARY
図形の性質の重要用語
- 外心
- 三角形の3辺の垂直二等分線の交点。外接円の中心です。
- 内心
- 三角形の3つの内角の二等分線の交点。内接円の中心です。
- 重心
- 三角形の3本の中線の交点。
- 垂心
- 三角形の各頂点から対辺へ下ろした3本の垂線の交点。
- 接弦定理
- 円の接線と弦が作る角は、その弦に対する円周角に等しいという定理。
CHECK
よくある間違い
- 重心が中線を1:1に分けると思い込む。正しくは頂点側から2:1。
- 円周角を中心角と同じ大きさにする。円周角は中心角の半分。
- 方べきで、点から円までの部分だけを掛け、遠い交点までの長さを使わない。