数学A・場合の数と確率
場合の数と確率の公式・用語まとめ
場合の数では、順序を区別するかどうかを最初に判断します。確率では、起こり得る結果が同様に確からしいことを確認してから、全体と目的の事象を数えます。
FORMULAS
場合の数と確率の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
和の法則と積の法則
排反な選び方が \(m,n\) 通りなら合計 \(m+n\) 通り。2段階の選び方が \(m,n\) 通りなら \(mn\) 通り。
- いつ使う?
- 場合分けを足すのか、連続する選択を掛けるのか判断するときに使います。
- 短い例
- 赤3種類または青2種類から1つ選ぶなら5通り。上着3着とズボン2本なら6通り。
- 注意
- 同じ結果を重複して数えていないか確認します。
順列
\({}_nP_r=\dfrac{n!}{(n-r)!}\)
- いつ使う?
- 異なる \(n\) 個から \(r\) 個を選び、順番に並べるときに使います。
- 短い例
- 5人から会長と副会長を選ぶ方法は \({}_5P_2=20\) 通り
- 注意
- 役割や並ぶ順番が違えば別の結果になる場合は順列です。
組合せ
\({}_nC_r=\dfrac{n!}{r!(n-r)!}\)
- いつ使う?
- 異なる \(n\) 個から、順番を区別せずに \(r\) 個を選ぶときに使います。
- 短い例
- 5人から2人を選ぶ方法は \({}_5C_2=10\) 通り
- 注意
- \({}_nC_r={}_nC_{n-r}\) を使うと計算を短くできます。
確率の基本
\(P(A)=\dfrac{\text{Aの起こる場合の数}}{\text{起こり得るすべての場合の数}}\)
- いつ使う?
- すべての結果が同様に確からしいとき、事象 \(A\) の確率を求めます。
- 短い例
- さいころで偶数が出る確率は \(\dfrac36=\dfrac12\)
- 注意
- 分母と分子で、同じ基準の結果を数えます。
余事象の確率
\(P(\overline A)=1-P(A)\)
- いつ使う?
- 『少なくとも1回』のように、反対の事象のほうが数えやすいときに使います。
- 短い例
- 硬貨を2回投げて少なくとも1回表が出る確率は \(1-\dfrac14=\dfrac34\)
- 注意
- 『少なくとも1つ』の反対は『1つもない』です。
反復試行の確率
\({}_nC_kp^k(1-p)^{n-k}\)
- いつ使う?
- 成功確率 \(p\) の独立な試行を \(n\) 回行い、ちょうど \(k\) 回成功する確率を求めます。
- 短い例
- 硬貨を3回投げて表が2回出る確率は \({}_3C_2(\frac12)^3=\frac38\)
- 注意
- 成功する回の選び方 \({}_nC_k\) を掛け忘れないようにします。
条件付き確率
\(P(A\mid B)=\dfrac{P(A\cap B)}{P(B)}\quad(P(B)>0)\)
- いつ使う?
- 事象 \(B\) が起こったと分かっている条件のもとで、事象 \(A\) の確率を求めます。
- 短い例
- 分母は条件として与えられた事象 \(B\) の確率
- 注意
- 条件が付くと、確率を考える全体が \(B\) に変わります。
GLOSSARY
場合の数と確率の重要用語
- 階乗
- \(n!=n(n-1)\cdots2\cdot1\)。なお \(0!=1\)。
- 試行
- 同じ条件のもとで繰り返せて、結果が偶然に決まる実験や操作。
- 事象
- 試行の結果として起こる事柄を、結果の集合として表したもの。
- 排反事象
- 同時には起こらない2つの事象。
- 独立
- 一方が起こることが、他方の確率に影響しない関係。
CHECK
よくある間違い
- 順番を区別しない選び方に順列を使う、または役割を区別する選び方に組合せを使う。
- 『少なくとも1回』を、ちょうど1回だけと解釈する。
- 条件付き確率で、条件として与えられた事象を分母にしない。