数学Ⅰ・データの分析
データの分析の公式・用語まとめ
データの分析では、中心を表す値と散らばりを表す値を区別します。相関係数は2変量の直線的な関係を表しますが、因果関係を示すものではありません。
FORMULAS
データの分析の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
平均値
\(\bar{x}=\dfrac{x_1+x_2+\cdots+x_n}{n}\)
- いつ使う?
- データ全体の中心を1つの値で表します。
- 短い例
- \(2,4,6\) の平均値は \(4\)
- 注意
- 外れ値の影響を受けやすい代表値です。
分散
\(s^2=\dfrac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}(x_i-\bar{x})^2\)
- いつ使う?
- データが平均値からどの程度散らばっているかを表します。
- 短い例
- \(2,4,6\) の分散は \(\dfrac{8}{3}\)
- 注意
- 偏差をそのまま足すと0になるため、2乗して平均します。
標準偏差
\(s=\sqrt{s^2}\)
- いつ使う?
- 分散を元のデータと同じ単位に戻して、散らばりを比較します。
- 短い例
- 分散が9なら標準偏差は3
- 注意
- 分散と標準偏差を取り違えないようにします。
四分位範囲
\(IQR=Q_3-Q_1\)
- いつ使う?
- 中央50%のデータの散らばりを表します。
- 短い例
- \(Q_1=10,Q_3=18\) なら \(IQR=8\)
- 注意
- 四分位数を求める前に、データを小さい順に並べます。
外れ値の基準
\(Q_1-1.5IQR\) 未満、または \(Q_3+1.5IQR\) より大きい値
- いつ使う?
- 箱ひげ図で、他の値から大きく離れたデータを判定します。
- 短い例
- \(Q_1=10,Q_3=18\) なら \(-2\) 未満または30より大きい値
- 注意
- 外れ値だからといって、必ず誤ったデータとは限りません。
共分散と相関係数
\(s_{xy}=\dfrac1n\sum(x_i-\bar{x})(y_i-\bar{y})\), \(r=\dfrac{s_{xy}}{s_xs_y}\)
- いつ使う?
- 2つの変量が一緒に増減する傾向と、その直線的な関係の強さを表します。
- 短い例
- \(r\) は \(-1\) 以上 \(1\) 以下
- 注意
- 相関が強くても、一方が他方の原因とは限りません。
GLOSSARY
データの分析の重要用語
- 中央値
- データを小さい順に並べたとき、中央に位置する値。
- 最頻値
- データの中で最も多く現れる値。
- 偏差
- 各データの値と平均値との差 \(x_i-\bar{x}\)。
- 箱ひげ図
- 最小値、四分位数、最大値などを使って分布を表す図。
- 相関関係
- 2つの変量が関連して変化する関係。因果関係とは別の概念です。
CHECK
よくある間違い
- 分散を求めるとき、偏差を2乗せずに平均する。
- データを並べ替えずに中央値や四分位数を求める。
- 相関係数が大きいことを、そのまま因果関係があると解釈する。