数学Ⅱ・複素数と方程式
複素数と方程式の公式・用語まとめ
複素数を導入すると、実数解をもたない二次方程式も扱えます。多項式では、代入によって余りや因数を素早く判断する剰余の定理・因数定理が重要です。
FORMULAS
複素数と方程式の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
虚数単位
\(i^2=-1\)
- いつ使う?
- 負の数の平方根を含む数を表します。
- 短い例
- \(\sqrt{-9}=3i\)
- 注意
- \(i^3=-i,i^4=1\) と4乗ごとに繰り返します。
共役複素数と積
\(\overline{a+bi}=a-bi\), \((a+bi)(a-bi)=a^2+b^2\)
- いつ使う?
- 複素数の割り算で分母を実数にするときに使います。
- 短い例
- \(\dfrac1{1+i}=\dfrac{1-i}{2}\)
- 注意
- 実部はそのまま、虚部の符号だけを変えます。
複素数まで含めた解の公式
\(x=\dfrac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}\)
- いつ使う?
- 判別式が負の場合も、平方根を \(i\) で表して解を求めます。
- 短い例
- \(x^2+1=0\Rightarrow x=\pm i\)
- 注意
- 実数係数の二次方程式で虚数解が出ると、共役な2解になります。
解と係数の関係
\(ax^2+bx+c=0\) の2解を \(\alpha,\beta\) とすると \(\alpha+\beta=-\dfrac ba,\ \alpha\beta=\dfrac ca\)
- いつ使う?
- 方程式を解かずに、2解の和や積を求めます。
- 短い例
- \(x^2-5x+6=0\) の2解の和は5、積は6
- 注意
- 和にだけマイナスが付きます。
剰余の定理
多項式 \(P(x)\) を \(x-a\) で割った余りは \(P(a)\)
- いつ使う?
- 割り算を実行せずに余りを求めます。
- 短い例
- \(P(x)=x^2+1\) を \(x-2\) で割った余りは \(P(2)=5\)
- 注意
- 割る式が \(x+a\) なら代入する値は \(-a\) です。
因数定理
\(P(a)=0\iff P(x)\) は \(x-a\) を因数にもつ
- いつ使う?
- 多項式の因数を見つけて、高次方程式を因数分解します。
- 短い例
- \(P(2)=0\) なら \(P(x)\) は \(x-2\) で割り切れる
- 注意
- 整数係数なら、まず定数項の約数を候補として代入します。
GLOSSARY
複素数と方程式の重要用語
- 複素数
- \(a+bi\) の形で表される数。\(a,b\) は実数。
- 実部・虚部
- \(a+bi\) の \(a\) が実部、\(b\) が虚部。
- 共役複素数
- 虚部の符号だけが反対の2つの複素数。
- 重解
- 二次方程式で2つの解が一致するときの解。
- 高次方程式
- 未知数について3次以上の方程式。
CHECK
よくある間違い
- \(\sqrt{-a}=-\sqrt a\) とする。正しくは \(\sqrt{-a}=i\sqrt a\quad(a>0)\)。
- 解と係数の関係で、解の和の符号を間違える。
- \(x+a\) で割るとき、剰余の定理へ \(a\) を代入する。正しくは \(-a\)。