数学Ⅰ・集合と命題

集合と命題の公式・用語まとめ

集合と命題では、記号の意味を正確に読み、条件同士の関係を整理します。命題を直接証明しにくいときは、同値な対偶に言い換えるのが有効です。

FORMULAS

集合と命題の重要公式

公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。

和集合と共通部分

\(A\cup B=\{x\mid x\in A\ または\ x\in B\}\), \(A\cap B=\{x\mid x\in A\ かつ\ x\in B\}\)
いつ使う?
2つの集合をまとめたり、共通する要素だけを取り出したりするときに使います。
短い例
\(A=\{1,2\},B=\{2,3\}\) なら \(A\cap B=\{2\}\)
注意
\(\cup\) は『または』、\(\cap\) は『かつ』に対応します。

補集合

\(\overline A=U\setminus A\)
いつ使う?
全体集合 \(U\) のうち、集合 \(A\) に含まれない要素を表します。
短い例
\(U=\{1,2,3\},A=\{1,2\}\) なら \(\overline A=\{3\}\)
注意
補集合を考える前に、全体集合を確認します。

ド・モルガンの法則

\(\overline{A\cup B}=\overline A\cap\overline B\), \(\overline{A\cap B}=\overline A\cup\overline B\)
いつ使う?
集合全体に付いた否定を、各集合の否定へ分けるときに使います。
短い例
『AまたはBではない』は『Aでなく、かつBでもない』。
注意
補集合を分配すると、\(\cup\) と \(\cap\) が入れ替わります。

命題と対偶

\(p\Rightarrow q\) の対偶は \(\lnot q\Rightarrow\lnot p\)
いつ使う?
元の命題を直接示しにくいとき、真偽が同じ対偶を証明します。
短い例
『偶数でないなら2の倍数でない』は、『2の倍数なら偶数』の対偶。
注意
逆 \(q\Rightarrow p\) は、元の命題と同値とは限りません。

必要条件と十分条件

\(p\Rightarrow q\) のとき、\(p\) は \(q\) の十分条件、\(q\) は \(p\) の必要条件
いつ使う?
2つの条件の強さと向きを整理するときに使います。
短い例
『4の倍数』は『偶数』であるための十分条件。『偶数』は『4の倍数』であるための必要条件。
注意
矢印の出発側が十分条件、到着側が必要条件です。

GLOSSARY

集合と命題の重要用語

全体集合
考える対象をすべて含む集合。通常 \(U\) で表します。
部分集合
集合 \(A\) のすべての要素が \(B\) に含まれるとき \(A\subset B\)。
命題
真か偽かを明確に判断できる文や式。
反例
命題が成り立たないことを示す具体例。1つあれば命題は偽です。
必要十分条件
\(p\Rightarrow q\) と \(q\Rightarrow p\) の両方が成り立つ関係。

CHECK

よくある間違い

  • 『または』を排他的な意味で読み、両方に属する場合を除いてしまう。
  • 命題の逆と対偶を取り違える。
  • 必要条件と十分条件を矢印と反対に覚える。