数学Ⅰ・数と式
数と式の公式・用語まとめ
数と式では、式の形を見て展開・因数分解・整理のどれを使うか判断することが重要です。公式を左右どちらの向きにも使えるようにすると、計算が速くなります。
FORMULAS
数と式の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
平方の展開公式
\((a+b)^2=a^2+2ab+b^2\), \((a-b)^2=a^2-2ab+b^2\)
- いつ使う?
- 同じ2項を2回掛ける形を、一度に展開するときに使います。
- 短い例
- \((x+3)^2=x^2+6x+9\)
- 注意
- 真ん中の項は \(2ab\) です。符号も含めて確認します。
和と差の積
\((a+b)(a-b)=a^2-b^2\)
- いつ使う?
- 同じ2項で符号だけが異なる積を、平方の差に直すときに使います。
- 短い例
- \((x+5)(x-5)=x^2-25\)
- 注意
- 真ん中の項が打ち消し合うため、2項だけになります。
2次式の因数分解
\(x^2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)\)
- いつ使う?
- 積が定数項、和が \(x\) の係数になる2数を探します。
- 短い例
- \(x^2+7x+12=(x+3)(x+4)\)
- 注意
- 展開公式を逆向きに使う操作です。
根号の積と商
\(\sqrt{a}\sqrt{b}=\sqrt{ab}\), \(\dfrac{\sqrt a}{\sqrt b}=\sqrt{\dfrac ab}\quad(a\geq0,\ b>0)\)
- いつ使う?
- 根号の中をまとめたり、平方数を外へ出したりするときに使います。
- 短い例
- \(\sqrt{12}=\sqrt{4\cdot3}=2\sqrt3\)
- 注意
- 根号の中が負でないことを確認します。
絶対値の場合分け
\(|x|=\begin{cases}x&(x\geq0)\\-x&(x<0)\end{cases}\)
- いつ使う?
- 絶対値を外して方程式や不等式を解くときに使います。
- 短い例
- \(|x|=3\) なら \(x=3,-3\)
- 注意
- 絶対値は数直線上の0からの距離です。
不等式の符号反転
\(a<b\) の両辺に負の数を掛けると不等号の向きが逆になります。
- いつ使う?
- 1次不等式を変形して未知数の範囲を求めるときに使います。
- 短い例
- \(-2x<6\Rightarrow x>-3\)
- 注意
- 足し算・引き算では不等号の向きは変わりません。
GLOSSARY
数と式の重要用語
- 単項式
- 数や文字の積だけで表された式。例:\(3x^2y\)。
- 多項式
- 単項式の和として表された式。
- 次数
- 単項式では文字の指数の和、多項式では各項の次数の最大値。
- 係数
- 文字に掛かっている数。\(-4x\) の係数は \(-4\)。
- 有理化
- 分母にある根号を、値を変えずに分母から取り除くこと。
CHECK
よくある間違い
- \((a+b)^2=a^2+b^2\) として、真ん中の \(2ab\) を落とす。
- 因数分解で、積だけを合わせて和の確認を忘れる。
- 不等式の両辺を負の数で割ったのに、不等号を反転しない。