物理基礎・熱
熱|公式・用語まとめ
熱の計算では、物体が受け取った熱量と温度変化を結びつけます。混合では『失った熱量=得た熱量』、熱力学では仕事の符号に注意します。
FORMULAS
熱の重要公式
公式の使いどころを確認してから、短い例で形を覚えましょう。
熱量
\(Q=mc\Delta T\)
- いつ使う?
- 物体の温度変化に必要な熱量を求めます。
- 短い例
- 100 gの水を10 [K]上げると \(Q=100\times4.2\times10=4200\,[\mathrm{J}]\)
- 注意
- 質量と比熱の単位をそろえます。
熱容量
\(C=mc\), \(Q=C\Delta T\)
- いつ使う?
- 物体全体を1 [K]上げるのに必要な熱量を扱います。
- 短い例
- \(C=500\,[\mathrm{J/K}]\)を4 [K]上げると2000 [J]
- 注意
- 比熱は物質1単位質量あたり、熱容量は物体全体です。
熱量保存
\(放出した熱量=吸収した熱量\)
- いつ使う?
- 外部との熱のやり取りがない混合問題で平衡温度を求めます。
- 短い例
- 高温物体と低温物体を混ぜ、両者のQを等しく置く。
- 注意
- 容器の熱容量を無視できるか確認します。
熱力学第一法則
\(\Delta U=Q+W\)
- いつ使う?
- 気体の内部エネルギー変化、受け取る熱、外部からされた仕事を結びつけます。
- 短い例
- 100 [J]の熱を受け、外部から20 [J]仕事されると \(\Delta U=120\,[\mathrm{J}]\)
- 注意
- 教科書の符号規約を確認します。本ページでは『気体がされた仕事』を正とします。
GLOSSARY
熱の重要用語
- 温度
- 物体の熱運動の程度を表す状態量。
- 熱量
- 温度差によって移動するエネルギー。
- 比熱
- 単位質量の物質を1 [K]上げるのに必要な熱量。
- 熱平衡
- 熱の移動がなくなり、温度が等しくなった状態。
- 内部エネルギー
- 物質を構成する粒子の運動や相互作用に由来するエネルギー。
CHECK
よくある間違い
- ℃の温度そのものと温度差を混同する。
- 質量をgとkgで混在させる。
- 熱力学第一法則で仕事の符号を確認しない。